シマ社会の美

かつての文化人類学者の視点に疑問はあるものの、貴重な記録です。

 

(フクギの繁る集落 沖縄北部 1904年 鳥居龍造)

これら(自然に洗練された形)はすべて美しい。生活の必要からのギリギリのライン。つまりそれ以上でもなければ以下でもない必然の中で、繰りかえし繰りかえされ、浮かび出たものである。特定の作者、だれが創った、はない。島全体が、歴史が結晶して、形づくったのだ。(岡本太郎『沖縄文化論:忘れられた日本』)